ネイルサロン「nail salon today」大阪府/複数

業種
ネイルサロン
サロン名
nail salon today
所在地
大阪府大阪市中央区南船場4-6-6
スタッフ数
4名
サロン見学
可能(要予約)
ホームページ
http://ameblo.jp/nailsalontoday-senba/

サロンの取り組み

image1

磯部オーナーのネイルとの出会い

Q:「磯部さんの生い立ち、ネイルとの出会いを教えてください」
母子家庭の5人兄弟の末っ子で、中学生の時には新聞配達で稼いだお金を家に入れていました。
無いものは自分で補えという母の教えで、兄弟全員で家計を補っていました。
高校生になっても、バイトをしていて、働くというのが当たり前で、いつの間にかお金=正義と思うようになっていって…
一度、美容師を目指すのですが、すぐに挫折をし、18歳でBARを経営し始め、そこそこ当たり、当時50万円ぐらいの収入になっていて、すっかり「自分は特別な人間なんだ」と天狗になっていました(汗
ただ、稼げば稼ぐほど友達は離れて行って、ある時、これは健全ではない、昼間しっかり働こうと思いました。

ネイルとの出会い
あるテレビ番組を見ていて、これなら自分にもできそうと。
もともと手先が器用で、末っ子という要領の良さもあったので、すんなりネイルの道へは入りました。

サロン務めをしているころ、ちょうどネイルがブームで、サロンはフル回転で、月に200人を施術するような時代でした。
ちょうどその務めていたサロンが閉店するということで、現マネージャー井上、井垣店長と一緒にnail salon todayを始めたのです。

まだブームも冷めやらぬ時代でしたので、オープン後も指名のお客様と紹介のみで、2年目には売上げは200万円を超えていき、収入も増える一方。
この辺で元来もっていた「自分は特別な人間なんだ」という気持ちが再燃してきたのでしょう、トップダウン方式で「自分が正義」という考えで、まったくスタッフは育ちませんでした。

「何で自分の言うことが伝わらないの?」と自己欺瞞のかたまりでした。
今考えるととても恥ずかしい(笑
ネイルサロンの出店ラッシュもあり、4年目を迎え、売上げが落ち始めていったのです。

まずは自分が変わる

Q:「ネイリストであり、オーナーでもある磯部さんがネイルグランプリという団体を立ち上げた経緯を教えて下さい」
ちょうどそのころ、経営とは別にネイル業界についてある不安を抱えていました。

スクールも行っていたので、卒業と同時に、「立派なネイリストになってね」と送り出しているけど、今の現状を見る限り本心ではない自分がなんとなく違和感がありました。
image8競合は増える一方で、値下げ合戦も熾烈だし、ネイリストの雇用・定着率も不安定だし、ある調査報告によると女性の1割しかネイルサービスを受けていないなど、未来はそんなに明るくないのが現実なのではないか。
でも、そんな未来に対し、当時はグチっているのが精いっぱいでした。環境のせいにするってやつですね(笑

そんなころ、おもてなしを始め、エステサロンの質向上を競うエステグランプリを観たのです。
とても衝撃的で、同時にこんな団体を自分も立ち上げたい!!と即座に持前の野心(笑 が芽生えました。

サロンはどうするんだ、とスタッフの不安を押しのけ、2012年5月、1年後に決勝大会を行うと決め、「ネイリストがもっと輝ける未来を創りた」とネイルグランプリという団体を立ち上げていくのですが…

活動開始後、数社からのスポンサーはすぐにOKを貰ったのですが、ネイルサロン、ネイリストがまったくと言っていいほど、集まりませんでした。
集まらないだけならまだしも、「あいつは金儲けしたいんだろう」「意味が無い」などという声が聞こえ始めてきました。

団体ノウハウもエステグランプリの会議に参加させてもらいながら、身に付けていくという感じで走っていたので、活動に賛同いただいている実行委員のみんなも不安だったでしょう。
目標500サロンを掲げていたけど、まったく集まらなかったのです。
スポンサーさんからの資金援助は頂いているので、今更辞めるワケにはいかない。

ふと、前と同じ「何で自分の言うことが伝わらないの?」とつぶやいている自分がいました。
実行委員や協力していただいている方に対して「業界にとってこんな素晴らしいことやっているんだから、やってくれて当たり前でしょ」という考えで、まったく感謝がなかったんですね。

「まずは自分が変わる」と、いろいろな本やセミナーで定説のフレーズですが、変わったつもりでいただけだったんですね。本当に変わろうと。自分が背中を見せないと。

image9ブログで足跡を付けてくれたネイリストの方には連絡し、とにかくネイルグランプリの話しを聞いて欲しい、と昼間サロンを終え、夕方から九州のネイリストの方に会いにいったりもしました。
少しずつ、いろいろな機会をもらって、熱くネイルグランプリのことを語っていくと、仲間が増えていきました。

目標の500サロンには及びませんでしたが、約150サロンの方々に意義をご理解いただき、決勝大会は1,000人近くの方にお集まりいただきました。
このネイルグランプリの活動を通して、自分が本当に変わるという体験をしたので、もし、この活動をしていなければnail salon todayも無かったと思います。

再スタート

Q:「サロンの経営で特に気を付けていることはありますか?」
サロンは3店舗あった店舗もたたんで、現在は1店舗からの再スタートです。
ネイルグランプリの活動で、なぜ自分の想いが伝わらないのか?を苦悶しながら続けてきて、周りがびっくりするほど自分が変わったようです。
そんな中でいくつか学んだことがあります。
「人に感謝をすること」
「まずは自分の在り方を見直す事」
「信念をブラさないこと」
「相手が折れた時はプラスの気持ちで寄り添う事」

これら、簡単なようで実に難しいですが、今、これら心の学びをサロンにも取り入れています。
具体的には、プレゼン力と読書や外部セミナーなどを通じ学んでもらっています。

image6月に2回の会議では、自分の想いを自分の言葉でプレゼンしてもらいます。
最初はたどたどしいですが、上手になっていきますが、中途半端なまとめだと、さぼったのがすぐにわかるのがプレゼンの良いところです。
プレゼンの内容は課題図書の感想であったり、セミナーで学んだことであったり、店販商品のプレゼンであったりといろいろですが、課題は何にせよ、想いを伝える訓練で、どんどん自分を向き合い、あり方をチェックできると考えています。つまり自分を律するにはとても良い手段だと思います。

 

 

image3会議も当初は自分が伝えるだけだったもので、全員がプレゼンするという会議にしたところ、チームの結束力がとても増えたのを実感できます。
今では、外部の方が見学できるようになっていて、外部の方の目が、スタッフの意識を高めていくようです。
このような会議を始めた結果、売上げも上がっています。

 

 

新人教育

image5Q:「新人スタッフにはどのような教育をされていますか?」
新人スタッフにはデビューまでの期間、「つながり」の価値を学んでもらってます。
先日入社したスタッフには、ちょうどハロウィーンの季節だったので、ハロウィーン用かぼちゃをサロンのある地区の商店に販売してくる、という課題でした。
南船場の町おこしというミッションをもって、目標を本人に設定してもらい、飛び込みでかぼちゃを500円で売ってくるのです。

当然、思うように売れません。
売れると思っていた本人の心はズタズタになっていくのですが、この葛藤がとても大事だと思います。
さらに、今回、この活動が自治会連合を通さないで行ったということで、この22歳の新人スタッフは自治会の会長に呼び出されることに。
サロンの問題ではありますが、一人で話し合いに行かせました。

すると、大泣きし、良かれと思ってやっているという話しを吐き出すようにすると、自治会を通さない勝手な行動で説教をと待ち構えていた会長も逆に応援してくれるようになりました。
だんだん、かぼちゃ販売も要領を得て、結果50個以上を販売することができました。
目標には遠く及びませんでしたが、何かを売るということの意味を体を持って体験できたと思います。

image4またスタッフも目標に遠く及ばなかったことよりも、50個を売ったことをたくさん褒めます。
サロンにいると、来たお客様を施術するのがルーチンになり、どうしても見えなくなってしまうことがあります。
ご来店いただく価値、ネイルサービスを売る価値、とても勉強になります。

 

 

 

原田式メソッドとの出会い
image10教育者でありながら、プロ野球選手も使う目標達成メソッドで知られる原田先生のメソッドをサロンに取り入れています。
何の為に働くのか?という漠然とした頭の中を整理し、行動に落とし込んでいくというものですが、行動が明確になることで、成果も出やすくなり、自分自信も行動が変わり、無駄な時間を過ごさなくなりました。

今では他の美容室さんでもこのメソッドを試してもらっていて、驚くほど成果を上げています。

 

 

集客

Q:「どんな集客に注力していますか?」
SNSやブログをメインに活用しています。
スタッフには出勤してから30分間、SNSやブログの記事をアップするよう指示しています。
また、新人スタッフにはハントをしてもらっています。

街中に出て、声を掛け、来店又は予約してもらいます。
声をかけて、話しを聞いてもらうことでさえ大変ですが、予約・来店となると、かなり難しいと思います。
が、サロンにいるだけで、サロンがお金をかけて集客したお客様が来店し、接客するという流れしか知らないと、甘えや勘違が生まれてしまう可能性があると思います。
どれだけ、このサロンに新規のお客様がご来店いただくのが大変なことか?を身を持って体験してもらいます。

今後のビジョン

Q:「どんな会社(サロン)にしていきたいですか?」
image11とにかく今は地固めなので、もう少ししたら広い路面店で、託児スペースの充実したサロンを創りたいです。
仲間意識が強く、家族のようなスタッフから笑顔が溢れる毎日を目指します。

スタッフへの想い
結婚、出産はもちろん、生活が豊かになってもらいたいです。
そして子供たちにも「私たちはネイルを通じて夢を叶えてきたからあなたにもきっとできるよ」って言ってもらえるような会社にしたいです。

お勧め図書

Q:「最後にオススメ図書を教えてください!!」
世界夢ケーキ宣言 -幸せは家族だんらん(清水慎一著)
愛に生きる(鈴木 鎮一著)
アンソニー・ロビンズの自分を磨く(アンソニー・ロビンズ著)

編集後記

nail salon todayさんは大阪・心斎橋の駅から徒歩2分ほどの好立地にります。
周りにはブランド店が軒を並べていて、ネイルサロンの数もたくさんあるエリアです。

数すくない男性のネイリストでもあり、経営者。さらに、「ネイル業界をもっと発展させたい」という想いからネイルグランプリという団体を設立させ、その決勝大会には1000人を超える観客を動員するほどの規模にまで発展させています。
団体の活動にもかなり時間をそぐ中、サロン経営も試行錯誤を繰り返し、かなりまとまりを見せ始めているようです。
とにかく、想ったら行動するタイプの磯部さん、その行動力が時には周り人に誤解も生じさせてしまう事もあるようですが、真っ直ぐな磯部さんを本気で応援する仲間もたくさんいます。

今回は外部の人も参加できる会議に参加させていただきました。
スタッフ一人ひとりが自分の言葉で様々なテーマをプレゼンする姿はとてもチカラ強いものを感じました。
回を重ねるごとに、プレゼンで発する言葉は磨かれていき、売上げも比例しアップしているとのことです。

ネイリストはアーティスト寄りの職業ですので、実際にはこういった取り組みは難色をみせるスタッフの方も多いのではないでしょうか。
でも、技術だけでなく、自分をしっかり売るという意味ではプレゼンの勉強もとても重要だと思います。

井上マネージャーに「磯部さんは昔と比べて変わった?」と聞くと、「180度変わった。今思うと昔の言動が信じられない。」とおっしゃっていました。

nail salon todayの会議は外部の人も見学できるそうですので、興味のある方は問合せしてみてください。
(2015.11.3)

Links / おすすめリンク